特定の人やモノに対して、接触する機会が多くなると、その人やモノに好感を抱くという現象は、ザイオンス効果(単純接触効果)と呼ばれています。
私が会社勤めをしていたころに、よく上司から、「お客さんのところに足しげく通いなさい」と言われました。
いま思えば、このザイオンス効果によって、顧客との関係性を築くことができたのだと思います。営業で顧客訪問をする方は、最初の何回かの訪問では雑談で関係性を築いていって、関係ができてから、セールスを始めるようにするとよいでしょう。
この効果は、たとえば男女の恋愛を成就させるためにも使えます。接触頻度を高めることで、好感度がアップします。このブログはマーケティングのブログですので、これ以上は書きません。(笑)
マーケティングの世界では、広告やメールなどの媒体で接触頻度を高くすることが行われています。
最近では、集中的にテレビ広告を出していたハズキルーペなどが思い浮かびますね。また、インターネットのマーケティングでメールアドレスを取得した後で送るステップメールなども、接触頻度を高めることで関係構築を狙ったものです。
他に、リマーケテイング広告(リターゲティング広告、追従型広告)もこの効果を狙っていると言えます。
相手に遠慮していては接触効果が高まりませんが、嫌われている場合はますます関係が悪くなるとも言われていますので、注意が必要です。