社長という立場は、何を自分でするか、何を委託したり外注するかについて最適な判断を下す必要があります。コア業務は自分で行い、他の人でもできる仕事は外注して自分の時間を確保することが必要です。
ところが、決して人任せにしてはならない業務が2つあります。
ひとつはマーケティングです。顧客の創造、維持、拡大などです。これらの活動については、社長の業務として自らが先頭に立って行わなければなりません。小規模企業であればそれは当然ですが、たとえ企業規模が拡大して、マーケティング部門ができたとしても、社長としてはそれらの責任を切り離すのではなく、その活動をモニタリングしてコントロールすることが必要です。
もうひとつは決済の管理です。個々の請求書について、支払ってよいか、どのような請求があってどのようにお金が出ていく予定なのかをチェックすることです。これは小規模企業に限ることになるかもしれませんが、自分の事業でどのようなことが起こっているかを知る上でも重要です。
他にも社長が切り離せない固有の仕事はあるかもしれませんが、上記2つはとても重要です。それ以外の業務で切り離せる部分は委託外注を効果的に利用するのもよいでしょう。