最近よく話題になっている、水道修理の冷蔵庫マグネット。水漏れなどで電話すると、高額を請求されるということで問題になっています。
消費者の困った事態につけこんで高額請求するというのは感心できません。ただし、すべての業者がそうであるというわけではなく、水道修理を入り口に、トイレ、バス、キッチンなどの水回りのリフォームを受注することが目的だったりもするようです。
リフォーム目的であれば、これはマーケティングでいうところの、フロントエンドとバックエンドに相当します。フロントエンド商品として、水回りの修理を提供し、バックエンド商品としてリフォームを勧めるのです。これならば納得がいきます。
また、マグネットを郵便受けに投函するというやり方ですが、マグネットにすると捨てられないという利点があります。(最近は私はすぐ捨てますが。)冷蔵庫などに貼りたくなるので、効果は絶大です。ダイレクトレスポンスマーケティングの手法としてはかなり優秀なのではないかと思います。捨てられないものを送り付けるというのは、DRMにおける有効な手段です。私のもとに過去に送られてきたものの中には、ブーメラン、入浴剤、レトルトカレーなどがあります。
冷蔵庫のマグネットは、一連の問題によって効果が薄れてしまったかも知れませんが、マーケティング考え方はこれからも使えます。