世の中の商品には選択肢が多いと嬉しい場合もありますが、逆に多すぎて困る場合もあります。最近、炊飯器を買うために家電量販店を訪れたところ、メーカー、価格帯、機能、方式などの違う数十種類の炊飯器が並んでいました。
売り場の販売員も説明するのが大変そうでしたが、選ぶ方も大変です。結局、前と同じメーカーで、ランクが一つ上の商品を選びましたが、正直なところ買った時点では違いが分かりませんでした。(使ってみたところ、前よりも美味しく炊けたので良かったです。)
炊飯器は必需品と言っても良い家電ですので何かしら購入するとしても、嗜好品や、購入を先送りできる商品の場合は、選択肢を絞っておくことが有効です。POPでお勧め表示をしたり、お勧めの保険プランを用意したりすることなどが有効です。
行動経済学の実験結果でも、24種類のジャムを並べて試食提供・販売した場合よりも、6種類のジャムを試食提供・販売した場合のほうが売れ行きが良かったという結果が出ています。
店主や経営者、購買担当者の目利きにより商品の数を絞って販売すること、または売れ行きを見て好調な品物に絞って販売することをお勧めします。