ターゲットを絞ると・・・

マーケティングのヒント

 お客様の中には、ターゲットを絞ることを恐れている方がいらっしゃいます。ターゲットを絞らないと、全ての人にアピールしなければならないことになります。実際、だれにでも来てもらえて満員になる飲食店なども、ないことはないですが稀でしょう。

 昔は百貨店の最上階にお子様ランチから大人向けのコースまで揃ったレストランがありましたが、そういったすべての人を対象にしたマーケティングは今の時代には通用しません。

 ターゲティングを怖がることなく、お客さんを絞ることによって、少なくとも絞った集団には来てもらえる可能性が高まります。なぜなら、「自分にとってぴったりだ」「居心地が良い」と思ってもらえるからです。

 お客さんを絞るには、性別、年齢、働き方、嗜好、世界観などで絞るのが良いでしょう。

 もう一歩進んで、ペルソナというものを作ることが良い場合があります。ターゲットは実際に存在する人々の集団であるのに対し、ペルソナは具体的な1人の想定ユーザーの人物像のことです。ペルソナを作る意義は、ユーザーの気持ちになって考えて、マーケティングをより深く考えることです。他に、社内で理想の顧客についての共通認識を持って、製品開発から広告まで筋の通ったブレないマーケテイングをできるようにすることです。

 ターゲットを絞ることにはちょっとした勇気が必要ですが、「だれでもみんな来てください」というよりは、「そこのあなた、あなた向けの席が用意されていますよ/あなた向けの製品ですよ」というほうが、刺さりやすいと思いませんか。

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